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東京都スマートサービス実装促進プロジェクト

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サービス実装事例

生物多様性分析を用いたネイチャーポジティブ評価

  • スタートアップ株式会社シンク・ネイチャー
  • 実装促進事業者TIS株式会社
  • サービス分類まちづくり/自然
  • 実装エリア副都心臨海部/西新宿エリア
  • 基盤提供者一般社団法人新宿副都心エリア環境改善委員会

実装までの経緯

背景情報(エリアや都民の課題・ニーズ)

  • 近年、世界中で生物多様性の保全・再生への動きが加速しており、生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)の開催や、大企業の生物多様性に関する情報開示の重要性が高まっている。国内においても、民間の取組等と連携した自然環境保全、例えば官民連携による保護区面積の拡大や、都市緑化における民間技術の活用についての議論が本格化されている。
  • 西新宿スマートシティ協議会(基盤提供者)では、西新宿エリアのまちづくりを手掛ける中で、高層ビル群の発展により生物多様性の低下やヒートアイランド現象等に対する懸念をもっていた。その中で、ネイチャーポジティブな都市開発を推進し、延いては都市住民の快適性向上に繋げたい、という意向があった。

サービス実装概要

ソリューション内容

  • 株式会社シンク・ネイチャーは、世界30万種以上の生物の分布データと150以上の生物多様性・自然資本に関する指標を用いた高度な解析により、様々な企業のネイチャー関連事業をサポートするスタートアップ。
  • ネイチャーポジティブの観点を取り入れたまちづくりを進めていた西新宿スマートシティ推進協議会(基盤提供者)へ、生物多様性データ分析を活用した環境評価・都市開発支援サービスを実装。
  • 西新宿エリアの緑地面積推移評価及び新宿中央公園のネイチャーポジティブ効果の評価を実施。当分析にて得られたデータをもとに、今後の再開発での環境負荷低減や生態系維持を目指した都市開発の基本方針策定等に活用を想定。

スキーム図

※実装の形態について、事例によってはサービス購入が発生していないケースもございますのでご留意ください。(連携協定、サービス導入 等)

実装サービスイメージ

実装後の経過

導入による効果※見込みを含む

  • 緑地面積推移評価として1960年代と比較して、現在は新宿中央公園の整備等によって緑地面積の割合は上昇。
  • ネイチャーポジティブ効果の評価として1960年代と比較して、現在は植物・鳥類・チョウ類の種数・個体数は増加。
  • 【緑地面積推移評価】
    新宿中央公園の整備や開発敷地内の植栽、街路樹の整備等によって、1960年代と比較して緑地面積割合が増加(約5%→約25%)。新宿西口街区における今後の緑地保全と生物多様性保全への貢献可能性に関する示唆の提供。
  • 【ネイチャーポジティブ効果の評価】
    新宿中央公園では1960年代と比較して、植物・鳥類・チョウ類の種数・個体数が増加し生物多様性は向上。生物多様性により貢献する植栽樹木の提言(弊社、植生樹種選択システム利用)や都市公園や緑地における管理について文献を元にした示唆の提供。

利用者のコメント

都市における緑化の推移や生物多様性については、まちづくり関係者でも定量的に把握することが難しかった。(基盤提供者)
本事業で、エリアの生物多様性評価が定量的に示されたことで、今後のまちづくり方針を議論しやすくなった。定期的なまちづくりのモニタリングにも活用が期待できる。(基盤提供者)

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